第342回 量子化誤差とサイクリック・リダンダンシー

雪の結晶は天から送られたブログであるということができ、その中の文句は結晶の形及び模様という暗号で書かれているのである。こんにちは、大島雅己です。

ITを長年仕事にしてきましたが、だからといってデジタル大好きということはありません。役に立つものなら大いに使おうと思いますが、どちらかといえばアナログの方が愛着があるのです。

電子書籍は保管スペースと携行性と検索性において大きなメリットを感じますが、それでもやはり書物の存在感と肌触りにはかなわない。スケジュール管理はネット上のカレンダーを使えばいつでもどこでも使えて便利ですが、壁に貼ってぼんやり眺めたり手で書きこんだりできないのは寂しい。新聞も紙と電子の両方とっていますが、ダンゼン紙の方ばかり読んでいます。

私にとってデジタルは、あくまでもアナログを補完するツールであり、その主客関係は逆転しません。しかしいずれ紙の保管場所がなくなり経年劣化にも耐えられなくなった時に、デジタルをメインにする時が来るのかもしれません。そうなると紙の希少性がますます高まって価値が上がりますね。

ピアノだってギターだっていくら電子化しようとも、アコースティックはなくならないし、奏法の難しさも含めて価値はあがっていくのではないでしょうか。

<今日の本歌>
中谷宇吉郎『雪』

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