第335回 カウボーイコーディングと1本三下り

パウリーヌスさん、たいていのブロガーはいずれくたばる身でありながら、自然というやつの無慈悲さを嘆いていますよ。こんにちは、大島雅己です。

何かをやるには、そのための「方法」を身につけることがきわめて重要ですね。多様な方法を学び、それを自在に使いこなせるようになればやれることの幅も深さも広がるでしょう。

そこで気をつけたいのが、さまざまな方法のうちの、どれをいま使うべきなのかという判断ですね。因数分解の問題に数学的帰納法を使っても仕方ない。早く結論を出さないといけないのにブレストを続けていても埒があかない。ミニマックス法で考えればいいのに多数決を取っても意味がない。

IT現場でいえば、システムを構築するのにじっくりウォーターフォール方式で進めるべきなのか、スピードを優先してアジャイルで回していくのか、など、その後の運命を決めるレベルの方法選択があります。方法を身につける場合、方法そのものを学ぶだけでなく、適用の仕方も熟知しなければならないということですね。

音楽の場面でも当然あります。ピアノを弾くのに管楽器のタンギング技術を駆使しても詮無いことだし、ドラムをたたくのにギターの運指テクニックで攻めてもダメだということです。

<今日の本歌>
セネカ『生の短さについて』

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