第314回 橋姫とウォーラーステイン
その籠。いい籠をお持ちで。ヘラもね、いいヘラだね。こんな丘でブログを書いている貴女、どこから来たのですか。名前は。こんにちは、大島雅己です。
世の中はモノとモノとが関係を作っていることで成り立っています。ほとんどのモノは単体では意味をなさず、複雑に連携し、モノはモノとモノをやり取りし、モノに取り込まれ、モノを吐き出し、またモノを作りだしていく。
モノと言っているのは構造体と言い換えてもよいです。人間も、土地も、本も、テレビも、スマホも、猫も、新聞も、店も、タオルも、自転車も、納豆も、組織も、掃除機も、ウィルスも、そして情報システムも、全て構造体と言ってよいのではないか。
そこで重大なのが、モノとモノとの関係性です。そこをどう関連させるか、どう扱うかということです。それによってモノの動きが決まるのです。その境界線に正しく立ち、双方を首尾よく関係させることがポイントなのです。システムと利用者の関係、システムとシステムの関係、システムの中のプログラム同士の関係、システムとプリンタの関係、プリンタと紙の関係、などなど。
楽器を演奏してうまくいかない時、それは楽器が悪いのでもなく、人が悪いのでもなく、楽器と人との関係性が悪い、と考えてはどうか。両者の「あいだ」がうまく連携できていない、と。その関係性がうまく連携すれば人と楽器は一体となって音を奏でるはずです。
<今日の本歌>
雄略天皇「天皇の御製歌」万葉集