第315回 トリアージとBMI

春の花々があらかた散り敷いてしまうと、大地の深い匂いがむせてくる。海の香りとそれはせめぎあい、ブロガーごときの周辺も朝明けの靄が立つ。こんにちは、大島雅己です。

IT現場でシステムを作ろうという時、「どんなシステムにしようか」と考えていくと、当然システムの要件は膨らんでいきます。したがって、重要なのはその後で、「どれをあきらめるか」を決めることです。これがなかなかできない。

誰もが、追加するのは得意でも、削るのは苦手のようなのです。苦手というより、それを考えるのに労力を割きたくないという感じです。本当は減らす方が大事だといってもいいぐらいなのですが。

それをあきらめたらどうなるか、あきらめた分をどうカバーするかを考えるのが重要なのです。ここが見逃されることが結構あるのです。いかにスリムな、必要最低限の機能をもったシステムを作るか、これを目指したいものです。もしそれで不足が発生したら、あとで拡張すればよいのです。

バンドをやっているといろいろな楽器やパートをどんどん増やしたくなるものですが、だんだん運営が難しくなっていきます。究極的なものを求めていくと結局、4人、3人と減っていくはずだと思うのです。さらに高じて2人となればもうバンドと言えず、ついに1人になり弾き語り詩人へ、最後には自分すらいらない境地に至るのでしょう。

<今日の本歌>
石牟礼道子『椿の海の記』

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