第740回 ドラクマと脱慣習的レベル

保安官が唯一確信できることがあるとすれば、それは今年も奴はいいねボタンを押すまいということだ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

芸術といふのはそもそもビジネスとは別の畑のものですから料金をとつて提供するといふ形式に合はないものだと思ふのです。かといつて音楽家が曲を演奏して観客がそれを堪能し感動したり励まされたりすれば何らかの恩賞を返すのが道理とも考へます。芝居でも絵画でも小説でもさうです。とすればそれはやはり金銭を支払ふといふ形式にならざるを得ません。

その額は受け手が感じた価値との引き換へとなりますが、感動を数値化するのは難しいし、まして個人個人の異なる感覚をすべて考慮することも非現実的ですから、誰かが一律に決めるしかありません。

かうなると結局ビジネスの世界と同じ話で、サービスの受け手が感じた価値を誰かが数値化したものを価格とすることになります。そのサービスは、どんな人に、どんな価値を与へられるのか。それがすべての根本です。

(A面へ)

<今日の本歌>
ビル・クライダー『死ぬには遅すぎる』小島恭子訳

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