第2471回 音楽と読書(1)

こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。いずれにしても音楽は生モノであります。音声が鳴り響き、空気を伝わって五感に届きます。目の前で展開する音の流れに身を入れている状態です。それは一期一会の体験であり行動です。技術の力によってそれを記録保管して再現することも可能ですが、これは冷蔵庫で飲食物を貯蔵したり人の考えを書物に残すのに似ています。さらに音楽によって人は多大なインスピレーションを得ることができます。音楽そのものを解釈、分析、追跡することも可能ですし、そこから自分なりの新しい考え方を生み出したり別の音楽を構築することもできるのです。他人の意志を追体験し、新しいものを再編集するこの性質はまさに耳で行う読書のようなものです。続きはまたどこかで。

(A面へ)

<今日の一推>
坂田明×瀬尾高志「LIVE AT HAKUSAN EIGA-KAN」

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