第198回 筋場理論とネイピア数
おーい。雁の英雄よ。おまえみたいなエラブツをおれは卑怯なやりかたでやっつけたかあないぞ(椋鳩十『大造じいさんとガン』)。こんにちは、大島雅己です。
経験値というのは当然のごとく経験がないと身に付かない。つまり時間と大いに関連しますね。時間をかけて、繰り返し実践していくことで身についていく。
しかし、時の流れに身をまかせて機械的にダラダラ続けていてもダメなのではないか(何もやらないよりはマシだろうか。いや。無意味に続けるよりは何もせず休養していた方がマシなのかもしれない…)。意志をもって、熱意をもって、量稽古をこなしていくことがポイントだと思うのです。
一度の経験を終えたら振り返って、より改善するにはどうすればいいかを考えて次回に臨む。これを繰り返していく。昨日よりも1%でいいから成長することを目指す。いや、0.5%でも、0.1%でもいいのだ。プラスであれば成長であり、これを積みかさねることが重要なのだから。
0.1%の成長だって1年続けば1.001の365乗=約1.44。いきなり4割増です。これはすごい。昨日の1,000分の1の改善ですから、行けそうな気にもなります。AIに負けてる場合ではないのだ。
楽器の練習などまさしくこの論理で続けていけば、10年もしたらとんでもないテクニシャンになれるはずです(ちなみに5年で約6倍増、10年では38倍増だ。ただし重要な条件は、毎日やること)。
<今日の本歌>
椋鳩十「大造じいさんとガン」