第159回 フリップフロップと国際10-20法

私は、我々が既に失いつつある陰翳の世界をせめてブログの領域へでも呼び返してみたい。まあどう云う工合になるか、試しにパソコンを消してみることですね。こんにちは、大島雅己です。

なにかモノを利用する時、その原理や仕組みを理解している方がいいでしょうか?
例えば自転車の構造がわかっていると、疲れない漕ぎ方とか、よりスピードを出すための走法を自分であみ出すことができるかもしれません。自動車が走るメカニズムを熟知していれば、いざという時に故障を修正したり長持ちさせることもできるでしょう。しかしどちらかというと、そういったことを意識せずに使っている人の方が多い気がします。

私は以前、母親からファックスの仕組みを質問されて、明快な返答ができませんでした。今返答するならば「原稿をすごく細かい点の集まりと見なして、各点が黒か白か判別し、それを1か0の信号として回線で送る。受け取った側はその信号をまた黒白の点に戻して紙に再現する」とでも言いましょうか。
母親がこれで納得するかどうかはともかく、ネット上の情報は結局1か0かの信号なのだから、信号に直せるものは全てネットでやり取りできるということで、それを推し進めたのがIoTですね。

人間の感覚や感情も脳波の変化だとすると、1か0の電気信号に置き換えられそうです。となるとそのデータを操作することで他人の脳波をコントロールすることもできるのか。アラジンの魔法でも恋愛成就は不可能でしたが、IoTならもしかして…。

そういえば「脳波で演奏できる楽器」が登場しているようですね。エンセファルフォンとかいうシンセサイザーですが、将来的にキーボーディストはMIDIケーブルを額につけるようになるのだろうか?

<今日の本歌>
谷崎潤一郎「陰翳礼讃」

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