第1646回 微細身とサイトスペシフィック

杉玉の下くぐり抜けぱらいそへ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

東京都現代美術館にて開催中の「GENKYO 横尾忠則」を観に行きました。圧倒、圧巻、圧迫の極み、あらためてこんなにすごい人だったのだなあと感動し、「寺内貫太郎一家」で一言も喋らないクラタさんのことを思い出しつつ、絵画、美術、芸術の深く心地よい迷宮に陥る感覚を堪能しました。

図録を買って家でも反芻するのですが、やはり実物を直接観ることの意味は大きく、美術館という公式の場で、考え抜かれた手法でインスタレーションされた作品群は、そこにあることによって唯一無二の存在感を持つものだとあらためて感じました。

これは他の芸術分野にあてはまるのだろうかとフト考えてみると、音楽や演劇や落語などの舞台芸術であれば、リアルな場での鑑賞とビデオやレコードでの視聴との違いがあります。こういうものはその場の「気」を介して何かが伝わるのでしょう。

とすれば、芸術に求められるのは「気」を伝える技術や方法こそなのでしょうか。

(A面へ)

<今日の一唱>
GENKYO 横尾忠則

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