第1624回 ヘシュカスムと回想話法

秋迎へクラフトビアの丸い酷。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

ジョーン・オズボーンの初期の楽曲『st.Teresa』は、バロック彫刻で有名な聖テレジアのことだと最近気づきました。別名アビラのテレサ、スペインのローマ・カトリック系神秘思想家であり、その思想は四段階におよぶ魂の向上であるといいます。

すなわち、まず瞑想し、次に静寂、そして合一、最後に歓喜。この解釈には諸説あるようですが、ざっと考えると何かに取り組む時の姿勢としても参考にできます。

まずは黙って考えること。自分が何をしたいのか、何をすべきなのか、何ができるのかをじっくりと心に描くことです。次に客観的な視点に立って静かに全体を見つめること。そしておもむろに対象に向き合い、対峙し、心を通わせること。最後に達成の喜びを感じ、噛み締め、全体を高揚させること。

あらゆる言動はこの段階によって昇華されるということなのかもしれません。

(A面へ)

<今日の一唱>
St.Teresa/Joan Osborne

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