第1622回 談林派とずべらぼう

秋雲の下で探しつ町酒場。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

スペインの音楽家エンリケ・グラナドスの『アンダルーサ』をピアノで練習していますが、思うように演奏ができず日々苦戦しております。何がどうダメなのかもよくわかっていないのですが(それも問題なのですが)、なんとなく譜面を追っているようで、あちこちでミスが多発しているし、自分なりの音楽になっておらず、結果的に何も伝わらない演奏になっているのです。ひとことで言えば雑ということです。

雑とは言動が荒っぽく丁寧さがないこと、注意力が散漫で、細かい部分などが等閑になっている状態ですが、そもそもは他と組み合わせて混合している状態であります。

つまり、言動が雑になるのは、精神あるいは肉体に余計な思考や無駄な力が入っていて、それゆえに一つのことに専心できていないということなのでしょう。

勢いやスピードや表面だけそれらしく取り繕ったとしても、雑の状態であれば人を動かすことなどできないはずなのです。雑は人に見抜かれやすいものであり、また、他人が雑であることを見抜くべきなのでしょう。

(A面へ)

<今日の一唱>
エンリケ・グラナドス『スペイン舞曲集』より『アンダルーサ』

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA