第1621回 アデール環とヘリンの法則

メモ帳の輪染みワインかコーヒーか。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

繰り返し読む本はいくつもありますが、そのひとつが『おそ松くん』です。言わずと知れた、おそ松一松カラ松チョロ松トド松十四松の六つ子ギャグ漫画ですが、初回に「おんなじものを半ダースかうとね、やすくしてくれるんですよ」とあるように、この設定は映画の「一ダースなら安くなる」から着想したとのことです。

数という概念は考えると不思議な気がしますが、自然に存在するものに対してそれがどれぐらいあるのかという量を客観的にはかるものであり、おそらく当初は、モノが二つあれば「モノ、モノ」、三つあれば「モノ、モノ、モノ」という認識のしかたをしていたのでしょう。これだとせいぜい七、八個ぐらいで限界になるはずで、ここを打破するには数字のような記号が必要です。

さらに、ゼロの導入と、位取りによる桁の概念の発明、N進法という考え方の確立によって今はあらゆる数を表現することが可能ですが、日常であらためてその恩恵を意識することは少ないのです。

なにげなく使っているものに恐るべき意味が籠められていることはいろいろとありそうです。

(A面へ)

<今日の一唱>
赤塚不二夫『おそ松くん』

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA