第1620回 単純所持とヘルムホルツ共鳴器
缶ビール確認すべし冷蔵庫。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
乏しいレコード・コレクションの中から昨夜聴いたのはマイルス・デイビス『ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン』です。帝王マイルスを知るようになって最初に買ったレコードが当時新譜で発表されたばかりのこの一枚でした。奇しくもマイルスが6年の活動停止期間を破っての復活第一作ということもあって、そのサウンドはとてつもなくカッコよく感じたものです。
今あらためて噛み締めるように演奏を聴きながら、このタイトルをも噛み締めます。ホーンを持った奴。これがギターなら高中正義氏であり、ベースならロン・カーター氏です。
自分だったら、何を持った奴と称するか。そこに入れるべき言葉を探しながらレコードに耽溺するのです。
<今日の一唱>
マイルス・デイビス『ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン』