第1619回 スッカラクと扶助者聖母会

琥珀油のやうに垂れたるウイスキー。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

生活の中に音楽は欠かせませんが、なんとなく、朝はクラシックがよく、昼はボルテージの上がるロックなどのポピュラーミュージックが合い、夜はジャズかブルースの土臭さが聴きたくなります。もちろんジャンルだけで分類するのは早計で、夜に合うクラシックだってあるし、朝聴くべきジャズもありますが、おおよその傾向としての話です。

さてそんな夜のブルースで最近の注目はハウリン・ウルフで有名な『スプーンフル』です。終始Eのコードだけで、うねるようなグルーブ感が漂うヘビーな曲ですが、ここで歌われる「匙一杯のもの」とは何を指すのか。「その一杯のために人は嘘をつき、涙を流し、死ぬこともある」。

スプーン一杯のものが人にとって命にも代わる価値を持つものが、自分にもあるだろうかと考えながら夜を過ごすのです。

(A面へ)

<今日の一唱>
ハウリン・ウルフ『スプーンフル』

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