第1618回 隆達節とゲシェ・ラランパ
生麦酒冷やし行く夏惜しみけり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
音楽活動を続けています。今週末は都内の某イベントに参加しますが、その流れで毎日のように、赤い鳥の「竹田の子守唄」を聴いています。
聴くたびに、歌とは何かということを考えます。語源を調べれば「訴える」「憂う」「打つ」などから来ているようですが、歌のほかにも唄謳詩頌謡詠吟咏などのバリエーションがあり、ただ単に音曲を奏でるだけの意味にとどまらず、叫びであり喜びであり呼びかけであり芸能であり安らぎであり戦いでありなぐさめであり賞讃であり主張であり感情であり語りであり写実であり涙であり慕情であり、他にも定義しきれないほどの意味を含むけれど、コミュニケーションのすべてに通じるものだと感じます。
逆に言えば、コミュニケーションとは単なる伝言ではないということで、そこにどんな歌を込めているのかが問題になるのです。
<今日の一唱>
赤い鳥『竹田の子守唄』