第1617回 レニ・レナペと野生型遺伝子

カレンダに従ふやうな秋の風。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

映画「サマー・オブ・ソウル」を観ました。1969年にハーレムで開催された、黒人文化高揚のための音楽フェスティバルにまつわるドキュメンタリーです。感動的な演奏シーンの数々は言うまでもないのですが、鑑賞中の頭をずっと占めていたのは「対立」という言葉でした。

それは黒人対白人だけの問題ではありません。権力と平等。国家と民間。資本家と労働者。戦争と平和。武力と芸術。暴動と結集。支配と隷従。富豪と貧民。中央と周辺。政府と人民。自分と他人。こちらとあちら。ウチとソト。

人間社会は、対立なしでは成り立たないのだろうか。対立するのが自然なことなのだろうか。対立があるからこそ新しいものを生み出そうとするのだろうか。物事の構造には必ずウチソトがあって、必ず表裏があるけれど、それはイコール睨み合うべき対立ではないはず……そう思って周りを見渡せば、なるほど世の中は対立だらけだ。

(A面へ)

<今日の一観>
映画「サマー・オブ・ソウル」

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