第1616回 パルス符号変調と限界代替率

製氷器吸い付くやうな指先よ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

「デジタルによって、すべての手続きが30分でできるように!」などというスローガンで業務プロセスを改革するプロジェクトを発足して、うまくいくとはとても思えません。手続きを30分にするとはどういうことなのか。そこにどんな意味があるのか。何をどうデジタル化すればそうなるのか。

そもそもその前に、今どこにどんな問題が起きていて、そこにどんな背景があるのか。そうなった経緯がわかっているのか。そこにどんな人たちがどう関係しているのか。そういったすべての事情や課題や背景をどこに持っていけばよいのか。何がどうなれば問題が解決するのか。その後どんな未来が待っているのか。

そういった議論がなされないままで、ただただ「デジタル化だ」「自動化だ」「30分だ」と叫ぶことには一縷の意味も感じられないのです。莫大な時間と莫大なカネと莫大な労力が無駄に使われて、莫大な負の遺産が作られるだけだとしか思えないのです。

RCサクセションは「金もうけのために生まれたんじゃないぜ」と歌っています。生まれたからには金もうけしなければならないと思っている人にこの歌は響かないでしょう。

(A面へ)

<今日の一唱>
RCサクセション『金もうけのために生まれたんじゃないぜ』

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