第1582回 ポリティコンと積極的属人主義
発泡も第三もよく見ずに飲む。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
落語の不思議な魅力のひとつは、落し話でありながら、同じ話を何度でも楽しめる点です。出だしのつかみも、途中の小ネタも、最後のサゲもすべてわかっているのに、また聴きたくなるのです。
さらに重要なのは、その魅力が演者に帰結することです。同じ話を演じるのでも、この落語家でなくてはならないというのがいくつもある。
つまり落語において「何の演目が好きか」というのはあまり意味がなく、「誰の何の演目がいいか」がポイントになるのです。
仕事でもなんでも、最終的には「あの人のやることなら」「あの人の言うことなら」というのが決め手になるような気がします。
そういえばローリングストーンズも「歌ではなく、歌い手が大事なんだ」という曲があります。どんなにいいモノがあっても、かかわる人がまずければ受け入れられないでしょう。