第125回 カルノーサイクルと内部留保
アリャリャンコリャリャン、ブログのネジが、あコリャまたバッチリ緩んでる。こんにちは、大島雅己です。
効率とか生産性が叫ばれる世の中です。確かに効率は大事にしたいですね。ん。しかし待てよ。そもそも効率とは何か。効とは効果、効能、効用、効力、すなわち効き目ですね。その率とは。かけたコストに対する比率か。つまりコストを極力減らして、効果を最大化すること、とでも言いましょうか。
IT現場で生産性といえばシステムを開発する際の目安になりますが、どのぐらいの人手をかけて、どのぐらいの規模のシステムを作ることができるか、という指標です。ここで「人手」や「規模」を具体的に何をもって計るか、いつも悩んでいます。
「人手」はまだわかりやすかもしれませんが問題なのは「規模」です。プログラムの行数か。プログラムの本数か。処理の複雑性か。処理のスピードか。稼働時間の長さか。社会的な重要性か。
自分の仕事の生産性は何か。かけた時間とお金に対して、いくらの売上増につながるか。1時間1,000円の貸オフィスで2時間仕事をして1万円の売上が上がった場合の生産性。1時間5,000円の貸オフィスで5時間仕事をしたことにより5万円の売上が上がった場合の生産性。1時間あたりの効果は前者5,000円、後者10,000円。しかしコストも掛け合わせて考えると前者は2,000円、後者は25,000円を投資しているのでリターンはそれぞれ5倍、2倍です。とすると前者の方が生産性が高いということになりますが…何だかこの数字だけで良し悪しを判断するのは難しい気がしますね。
そういえば小学生の頃、漢字の書き取りで同じ字を100回書きなさいと言われて、一文字ずつ書いていくのでなくまず偏の部分だけをバーッと書いて次にツクリの部分をザーッと書き足していく、という方法でかなりの時間短縮を実現していましたが、あれは生産性アップになっていたのだろうか。
3,000円のCDを自腹で買って1時間かけて音楽を10曲聴くのと、ネット無料ダウンロードした曲を5時間かけて100曲聴くのと、生産性議論は成り立つものか…?
<今日の本歌>
つのだじろう「ピュンピュン丸」