第1535回 エゼキエル書と集団浅慮

段ボールから足だけの眠り猫。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

心の方向性とでも呼ぶべきものがあって、それは喋る言葉や発想や行動に如実に現れるような気がしているのです。言動にベクトルを授けるかのような働きがあると言いましょうか。同じ言葉を喋っていても、同じ動作を示していても、その方向性がどうあるかによって全く違う印象を周囲にあたえるのです。

これは目に見える外面に現れるのではなくて電波や空気に放たれてそれが相手にも伝わるのでしょう。俗に言う「空気を読む」というのはこの電波をキャッチすることなのだと思います。

してみれば言動や発想や行動を起こす時にはまずこの心の方向性をどう持っていくかをしっかりと決めるべきだということです。これがいい加減であったり不本意なものであったりすればどんなに巧言を弄してもどんなに品行に気をつけてもどこかで綻びてしまうはずなのです。

そういえば『男はつらいよ』の主題歌には「顔で笑って腹で泣く」とありました。つらいのは心の方向性に従えないからなのでしょう。

(A面へ)

<今日の一唱>
星野哲郎『男はつらいよ』

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