第1536回 ロータシズムと動物実験基準

セミ声がガシガシガシと聞こえさう。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

リユース・リデュース・リサイクルで3R運動とか、他にもRホニャララを足して4Rとか7Rなど、いろいろと提唱されてだいぶ経ちますが、重要なのはキャッチフレーズでもなく、その意味を知っていることでもなく、その先に何を実現するか、であるはずです。

再利用すればそれで終了、ゴミを減らしてハイそれまでよ、資源になってヤレ万歳、などと喜んでいるとしたら全くの無意味であって、再利用して何を目指すのか、ゴミを減らしてどうするのか、資源を節約してどこに行くのか、それが共通の目標として明確でなければ、そんなものは各自の一時的な自己満足で終るだけでしょう。

わかりやすい標語は便利ですが、それ自体はツールに過ぎず、そこが目的のようになってしまうとこれこそ本末転倒です。

そういえば松岡正剛氏の編集術には3Mや5Mや3Aなどの重要な略語が頻出します。3Rもあって、「リマインド」「リメイク」「リコール」です。これは人が物を見て何かを連想する、思い出す、発想するという、脳の機能です。略語こういう方面に使うべきでしょう。

(A面へ)

<今日の一唱>
松岡正剛『知の編集工学』

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