第1527回 呂律とジュビリー

小夏でも猫ら窓辺で甲羅干す。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

言わずと知れたソウル・クイーン、アレサ・フランクリンのゴスペル・ライブのドキュメンタリー映画を観て参りましたのでそれに因む話ですが、ゴスペルとはそもそもキリスト教の福音であります。イエス・キリストの言行録であり、新約聖書の四つの福音書であり、エヴァンゲリオンです。

そしてゴスペル・ミュージックはイエスを讃え捧げる賛美歌です。イエスを信仰する喜びを体で表現し仲間と分かち合うものです。もともと音楽の発祥を考えれば、神との交流のような宗教的意義が大きかったはずで、イスラムにはナシードというものがあり、仏教にも声明(しょうみょう)や雅楽がある。ヒンドゥー教にもバジャンとかヒンドゥスターニー音楽などがある。音楽は異世界との通信の手段の意味があったのでしょう。

そういえばローリング・ストーンズの『ソルト・オブ・ジ・アース』(地の塩)も聖書の言葉をもとにして「地の塩に乾杯しよう」と歌っていますね。私自身は無宗教ですが、宗教音楽に身を委ねる人の気持は理解しようと努力する者です。

(A面へ)

<今日の一唱>
ローリング・ストーンズ『ソルト・オブ・ジ・アース』

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