第1493回 跳躍進行と水性アルキド樹脂

冬布団やつと夏籠りに向かひ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

音楽はメロディとリズムとハーモニーでできているといいますが、どの要素をとってみても限られた少ない部品の順列組合せの世界であると考えれば、突拍子もないものが生まれることなど滅多になさそうです。確かにどんな曲を聴いても、どこかに似たようなものがありそうに思えることが多いものです。逆に、今までの常識のどこにもあてはまらないような斬新なものがあれば恐るべき独自性を持った希少な作品なのでしょうけれど、そのようなものが生まれる確率は1%、いや、その十分の一、いや、さらにその十分の一ぐらいのレア中のレアかもしれません。

つまり殆どの音楽はだいたい同じ部品からできたハラカラであるといえるのでほうが、その中でも素晴らしい特徴を持った楽曲が数多く存在するのは考えてみれば不思議です。属性は他のものとさほど変わらなくても、格別な魅力を備えて人の心に突き刺さるものが生まれるのは、要素や部品を超えた別の秘密があるのだと思わせます。

そういえば音楽家のシューマンは「画家は詩を絵画にし、音楽家は音楽で絵を描く」と言っていますが、音符や絵具は単なる道具でしかなく、そこからどんな作品ができるかは作者の想像力であり創造力で、それは無限に拡がるものなのでしょう。

(A面へ)

<今日の一唱>
ロベルト・シューマンの言葉

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