第1392回 高千穂神楽面とゼクセロイテン

部屋干しで湿度を保つ冬ごもり。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

ピアノでもなんでもいいのですが、楽器で難しい曲に挑戦しようという時に、アプローチの仕方は大きく2つあります。

ひとつは譜面を忠実に再現すべく、粛々と手本通りに演奏できるように努める方法。だんだん弾けるようになるにつれて曲想をつけていき、音楽としての命を育てていくイメージです。

もうひとつは、まず音楽としてどうするかを模索し、おおまかな形をつくっていきつつ、あとから細かい技術的な部分を補足していくようなやり方です。

だんだん積み上げていく方式と、あとから整えていく方式、という違いもありますが、もっと重大なのは、前者が「あとから音楽にする」もので、後者は「まず音楽をつくる」ものである点です。さらに言えば、前者は音楽にならず単なる修業で終わる可能性が高いと言えます。

地道な基礎練習を積み上げること自体が目的であるならば前者の方式でもよいのでしょうが、もし本当に音楽として鑑賞されるものを創りたいのなら、どんな音楽にしたいかと最初から考え、後者のやり方を採るべきでしょう。機械になるのを目指しているのか、音楽を楽しみたいのか、どちらなのか、です。

そういえばマイルス・デイビスは「そこにないものを演れ」と言っていますね。少なくとも「譜面通りに演れ」とは言わないでしょう。

(A面へ)

<今日の一唱>
マイルス・デイビスのことば

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