第1359回 食い込み詰めとホブルスカート

南の島の大王はその名も偉大なハメハメハ(水森亜土『南の島のハメハメハ大王』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

なにごともバチッとキメてハマると気持ちのよいもの、と言いたいところなのですが、この「キマる」「ハマる」という感覚はやや穿った見方をすれば、がっちり固定されて余裕がなくて不自由なイメージにも取れます。

そう思って得意の言葉ずらしをやってみると、例えばものを無理矢理はめれば「うまる」状態となります。やがて隙間がなくなり全体が「しまる」と言えますが、さらに進めばものは「たまる」ことになり、そのまま行けばやがては「つまる」し、全体の動きは「とまる」ことになるでしょう。それでも新しいもの詰めればものは「あまる」一方です。良くも悪くも要素同士は互いに「そまる」でしょうし、勢いはくじかれて力は「なまる」でしょう。そんな状況は「こまる」としか言いようがありません。

ただハマればよいというわけではなさそうです。

(A面へ)

<今日の一唱>
水森亜土『南の島のハメハメハ大王』

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