第1355回 ラークシャサと護伽藍神

俺は空洞、でかい空洞(ゆらゆら帝国『空洞です』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

モノは容れ物と中身からできている。中身が大きくなれば密度が増えて、容れ物も膨張して成長するだろう。インプットが途絶えれば中身が減っていくけれど、容器は最後まで残るはずである。容器が先に消え去って中身が残ったままになることは考えにくい。その場合はモノとしての存在は崩壊している。

中身が消失するとカラの状態になる。この時、中身は「空」であり、残ったものは「殻」である。カラは空であって殻であり柄であり、生きた状態ならカラダであり、亡くなった場合はナキガラである。

自分を容れ物と見立てた時、そこにどんな殻をつけ、どんな柄に飾り、どんな体にするのか。それを間違えると枯れてしまったり、軽くなりすぎたりし、最悪の場合はガランドウとなって乾いた出ガラシがカラカラと鳴り響くだけだろう。

(A面へ)

<今日の一唱>
ゆらゆら帝国『空洞です』

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