第1354回 レプチンとルベーグ積分
どうしておなかがへるのかな(『おなかのへるうた』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
空腹を抱えて早く何か食べたいと渇望している時、食事に対する思慕はどんどん募っていきます。その期待値がマックスに達するのは、いよいよ食べ物を目の前にしてこれから戴こうとする時、あるいは最初の一口を咀嚼している時、またはそれを嚥下している時、もしくはそれが胃の腑に達した時でしょうか。
そこから先、その楽しみはじわじわと下がり始めるはずで、食事が終わった時には、楽しみが終わってしまった寂寥感でいっぱいになり、その時、もう一度食前の状態に戻りたいと思うのです。
希望が満たされた瞬間にその希望はもはや行き所がなくなってしまうのは皮肉というものでしょうか。夢は叶うよりも叶えようとしている時に輝くものだということなのでしょうか。
<今日の一唱>
童謡『おなかのへるうた』