第1353回 トーテミズムとア系列

こうして人類は「ここ」という場所をはっきりと自覚します(松岡正剛『情報の歴史を読む』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

此方と彼方、あるいは此岸と彼岸、この感覚は回りまわってあらゆるところに敷衍します。自分を中心とした固定的された視点と、それを取り巻く周囲への視線。こちら側は視界が明確で状況が判然とし、対するあちら側は様々なものが蠢き変化し全貌は未知です。この認識が世界の要素を構成しています。

個と類、ウチとヨソ、静と動、陽と陰、端と奥、ポジとネガ、明と暗、中央と周縁、固定と移動、パラノとスキゾ、賃貸と分譲、都心と地方、集中と分散、頑固と柔軟、軽薄と重厚、アプリとインフラ、基盤と上物、開発と運用、アジャイルとウォーターフォール、生と死、基礎と応用、固執と譲歩、阿形と吽形、晴と褻、ピンとキリ、αとΩ……。

この構造を意識して両方を往来することで全体が見えることになります。

(A面へ)

<今日の一唱>
松岡正剛『情報の歴史を読む』

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