第1321回 テトレーションと擬似空間

手紙の返事を書くのが忙しくて封筒を買いに行く暇もない(RCサクセション『忙しすぎたから』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

宅配の荷物や封筒などに、開封のためのジッパーがついているものがあり、これはこれで便利なのですが、時々ふと使い方にとまどうのです。

たいていはジッパー線に沿って矢印が書かれているのですが、これをどう解釈すればよいか悩むのです。普通に考えれば、矢印の方向に沿ってジッパーを開ければよいと判断するところなのでしょうが、待てまてそうではなく、矢印の指し示す先の部分に開封のきっかけがあるという意味なのかもしれない。どちらを採用するかによってジッパーを開く方向は逆になります。

つまり矢印には「方向を示す」「地点を指す」の2つの機能があるという当たり前の事情をあらためて噛み締めたのです。あんな単純な記号一つで全く別の解釈ができるとは象徴的です。

(A面へ)

<今日の一唱>
RCサクセション『忙しすぎたから』

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