第1268回 内部部局とアレクサンダー角付球面
グルグルパッパッのグルッパー(キーパー・メイツ『グルッパーのうた』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
ひとくちに「外」と言ってもその定義は容易ではありません。マンションの自室で机に向かっているとする時、一歩体を動かせば机から離れ、自室から出れば、リビングがあり、その先に廊下があり、すぐに玄関です。その向こうにはマンションの廊下があり、エレベーターに乗って階下に降りるとロビーに出、それを抜けるとマンションの敷地、それを超えると一般道となります。さて一体、どの段階からが私にとっての「外」でしょうか。
また同時に考えなければならないのは「内」の領域です。机に向かう私はパソコンを触っており、眼鏡をかけており、何着か衣服を纏っています。それを剥げば頭髪や体毛があって、目に見えない埃などもあるでしょうし空気の層や皮脂にも包まれ、皮膚があり皮下があり、内臓組織へと入って続くわけですが、どこからが私の「内」なのかも判然としません。
いずれも、何を以って内外を決めるのか、その基準を決めていないからです。
<今日の一唱>
キーパー・メイツ『グルッパーのうた』