第1263回 運動第三法則とダーウィニズム

手紙を書いたら叱られる(島津ゆたか『ホテル』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

作用があれば反作用が生まれる。攻撃が走れば防御が構える。Aを採択すればBをチョイスできない。音を発すれば静寂は破られる。熱を高めれば涼しさは奪われる。摩擦を強めれば運動は妨げられる。活動を続ければ休憩はお預けだ。湿度を確保すれば乾燥は遠のく。押してもダメなら引いてみる。立ち上がったら蹲踞できない。無理が通れば道理が引っ込む。空を飛ぶなら魚は獲れない。ドアを開ければ密室は保たれない。無意識を意識すれば無自覚を自覚できない。無念無想を思考すれば心頭滅却を認識できない。

何かを選べば違う何かを捨てることになる時、選んだ方のものばかりに執着してしまうと捨てたものに気が回らないことがあるけれど、本当はどちらのことも同じぐらい考えなければいけないのではないか。

(A面へ)

<今日の一唱>
島津ゆたか『ホテル』

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