第1250回 カラベラと次亜塩素酸カルシウム

洒落た文句に振り返りゃ、お国訛りのおけさ節(東海林太郎『麦と兵隊』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

洒落とはそもそも「さらけ出す」ことで、広く人前に姿や思いを露出する様子が発端なのでしょう。それが晒し者であり、しゃれ込むことであり、格好よければオシャレとなり、やりすぎるとシャラ臭いと言われ、出来が悪ければ駄洒落だし、羽目を外せば「じゃれ」「ざれ」となってふざけた状態にまで行き、最悪の場合は頭皮まで剥がされシャレコウベとなってしまう。

一言で「さらけ出す」と言ってもこれだけの幅があるのだから、簡単に「自分をさらけ出そう」などと早とちりせず、何をどうしゃれ込むのか、じゃれ合いになっていないか、こじゃれた状態に甘んじていないか、戯言に陥っていないか、注意しなければ。「さらす」とは「よく見る」こともでもあります。

(A面へ)

<今日の一唱>
東海林太郎『麦と兵隊』

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