第1208回 脊柱起立筋とクラスター奏法

歌をうたえば靴が鳴る。晴れたみ空に靴が鳴る(童謡『靴が鳴る』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

楽器を演奏しているとさまざまな発見があるものです。本日はピアノのレッスンでまた一つ大きな気づきをいただきました。もう10年以上稽古していながら毎回何等かの教訓を得ています。よほど物覚えが悪いせいなのか、音楽の奥深さ故なのか、きっとその両方でしょうけれど、今日のファインディングは「音楽は全身で奏でる」でした。

ピアノといえば指先が勝負だと思いがちなのですが、指の練習だけを必死に重ねていてもそれは音符の字面を追っているだけで、音を自在に響かせることはできないし、つまりは音楽を表現するレベルには至らないのです。指を支える腕があり、それを支える肩があり、それを支える背中があり、そのすべてを律することでようやく曲が命を持って鳴り出すようになるのです。

(A面へ)

<今日の一唱>
童謡『靴が鳴る』

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