第1197回 悪魔のトリルとオレイン酸アミド
夢の中へ夢の中へ行ってみたいと思いませんか(井上陽水『夢の中へ』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
ふとんの中でなかなか眠れない時間を過ごしながら、ああ眠れない眠れない、眠らないといけないのに眠れない、眠れないのならいっそ起きてしまおうか、いやそれでは睡眠不足になってしまうので、なんとか眠らなければならない、しかし眠れないのにただこうしていても時間を無駄にするだけだ、よしあと100数えて眠れなければ起きてしまおう、などと考えながら悶々としていたつもりが、最初から全部夢だったことがあとでわかり、なんとも矛盾した不思議なことだなと思ったのですが、よく考えてみれば、眠って夢を見ていてもその世界の中では起きて活動している、これはごく普通のことであり、おかしな点はありません。夢の中では自分が夢の中にいる意識がなく、逆に夢だと気づきながら夢の中を生きる方が珍しいはずです。
おかしいと思ったことが本当におかしいのか、普通だと感じていることが本当に普通なのか、よくよく注意すべきだと思い直しました。
<今日の一唱>
井上陽水『夢の中へ』