第1192回 ファンデルワールス力と上位互換性

トム、トム、トム、ニャーゴ、ジェリー、ジェリー、ジェリー、チュウ(『トムとジェリー』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

水と油は相性が悪いからといってどちらか一方だけしか摂らないのはおかしい。どちらも生命の維持に欠かせないものです。そもそも相性が悪いとは具体的にどういうことなのか考えてみたい。

水と油はいくら接しても己の存在を崩さぬまま交じり合うことなく互いを邪魔することもなく自分を主張し続ける。どちらかが一方的に相手を包摂してしまうわけでもなく、合わさって別のものに変ってしまうわけでもなく、互いを打ち消しあうわけでもない、ある意味究極の共存形態と言えるのかもしれません。とすれば相性が悪いどころか理想的な関係性なのであり、目指すべき姿と言えましょう。

互いに相容れないものは嫌悪と攻撃を仕掛け合って滅びるでしょうが、水と油は決してそうならないのです。

(A面へ)

<今日の一唱>
梅木マリ『トムとジェリー』

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