第1172回 有益費償還とバンデシネ
アッと驚く為五郎(ハナ肇とクレージーキャッツ)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
そもそも「為」とは何だろうと思い広辞苑や字訓などを繙いてみると、どうやら元は「矯める」に通じる言葉で、「目的」を表すとのこと。そこから派生して「目的に叶うもの」つまり「利になるもの」を指すことになるのでしょう。
とすれば、「為になるもの」とは、何を目的にしているかによって変わることになりますね。漫画ばかり読んでいては為にならない、とは限らず、漫画を真剣に研究したい人や漫画家の修行をしている人にとっては大いに為になると言えましょう。
日常の仕事や生活の中で「これは何かのタメになるのだろうか」「これはあの人にとってタメになっているのか」と悩んだら、背景にあるべき目的を思い返してみれば判断しやすくなりそうです。
<今日の一唱>
ハナ肇とクレージーキャッツ『アッと驚く為五郎』