第1142回 輜重輸卒とタキソノミー

猫が猫が杖突いて絞りの浴衣で来るものか(『おっちょこちょい節』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

情報の整理方法として基本になるのが「要素」「機能」「属性」を取り出すこと、これは松岡正剛先生の編集学校で最初に習う方法です。試しに猫について考えてみます。猫の要素は、ヒゲ、体毛、爪、手足、肉球、尾、などなど。猫の機能は、ニャアと泣く、引っ掻く、よく寝る、キャットフードを食べる、などなど。猫の属性は、哺乳類、ネコ科、体長数十センチ、世界的に分布、などなど。

この3要素を構造の観点から再定義すると、要素とは、構造が何を持っているかという内容のことであり、機能はそれがどんな働きをするのかという能力、ポテンシャルであり、属性はそのものが客観的にどういう存在であるかというプロフィールと言えます。

つまり、Having、Doing、Beingに相当するわけで、この観点が世のあらゆるものを捉える切り口であるといういつもの結論につながります。

(A面へ)

<今日の一唱>
端唄『おっちょこちょい節』

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