第1121回 相撲甚句とオブリガート

天才秀才お茶の子さいさい(天才キッズ『ハリキリ一年生』)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

「さいさい」は俗謡の囃子言葉のようです。そう言えば「やっさいもっさい」というのもありました。なぜか囃子言葉とか掛け声には「い」で終わるものが多い気がします。「へいへい」「はいはい」「よいよい」「えいえい」「おいおい」「ほいほい」「やいやい」「どっこい」「ちょいちょい」「わっしょい」などなど。聞いているだけで踊りだしそうになります。

音声学的には「い」の発声は「非円唇・前舌・狭母音」と称し、唇の丸めを伴わず、舌の盛り上がりが口腔の前寄りにあり、口の開き具合が狭い母音だそうです。専門的なことはよくわかりませんが、単語の終わりをスパッとリズミカルに切る働きを感じます。音楽的に言えばアーティキュレーションが明確であり、次の新しい言葉を呼び込みやすいのです。

仕事の中にも、生活の中にも、キレキレの囃子言葉のようなペースメーカーを取り込みたい。

(A面へ)

<今日の一唱>
天才キッズ『ハリキリ一年生』

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