第1088回 はんどたおると売薬版画

ビンジョー、ビンジョー、ビビンビビンビ、ビンビンビンビン、ビンジョー、ビンジョー(ザ・タイマーズ「ビンジョー」)。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。

せっかくだから、の「せっかく」は中国の故事に由来する言葉で、内容は諸説あるようですが、頭巾の角を折る、つまり「折角」から来ているそうです。わざわざ特別に何かをする時に使いますが、なんとなく言葉に不穏な匂いが漂っている気がします。

「せっかくそこまでやるのなら、もっとこうしよう」と言う時、そこには「もともとそんなにやりたいわけではないけれど、わざわざそれをやるのなら、こんな機会でもなければやることはないだろうから、ついでにこれもやっておいた方が、手間とヒマとカネが省けて、好都合だろう」という思いが含まれているようです。

確かに、同じようなことを二度やるところを一度で済ませられる便宜はあるかもしれませんが、問題なのは、「もともとそんなにやりたいわけではなかったこと」を敢えてやる必要が本当にあったのか、ということです。

コンビニのレジに並んでいる時に、ふと手近にある駄菓子を目にした時の話と同じではないでしょうか?

(A面へ)

<今日の一唱>
ザ・タイマーズ『3部作 ハ.ビンジョー』

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