第1082回 三略とデジベル値
毎日力んで guts guts 血管浮き出て guts guts(米米CLUB『加油』)こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
楽器を演奏しているとよくわかるのですが、大きな音を出したい時ほど力を抜くことが大事です。ピアノもであれば体のどこにも力は必要なく、ただ腕の重さをそのままピアノに預ける感じだし、サックスのような管楽器なら、息を存分に吹くことが重要です。力を込めると体が硬直して、楽器の音も固まってしまいます。
体もサウンドも自由に広がることが必要なのに、力が入るとそれが台無しになります。逆に、繊細で小さな音を出す時の方が、体を緊張させるべきなのです。初心者の頃はこれを全く逆に考えており、思うような音が出せずに苦労しました。いや、今でも切羽詰まるとやってしまっているかもしれません。
何をするにしても、大きなものを表現したい時こそ体の力を抜いてリラックスすることが必要で、小さく細かいものを扱う時の方がテンション高くすべきなのだと思うのです。そして、いずれの場合も、込めるべきものは力ではなく、魂です。
<今日の一唱>
米米CLUB『加油』