第1070回 アメノワカヒコと智信仁勇厳
なぜだかわからないけれど、ひどく落ち込んだ気分だ。何か新しいことをやってみたい（ビリー・ホリデイ『ラヴァー・マン』）。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅生です。
臍曲がりなのか、天邪鬼なのか、親譲りの無鉄砲なのか、右へ倣えが苦手です。みんながあちらへ行くのなら自分はこちらに向かう。普通はこうしますと言われたら別のことをする。なるべく人気のないものを選ぶ。売れていないものを買いたがる。紋切り型の言葉で挨拶するぐらいなら何も言わない方がまし。誰もが思いつくような言動ならば自分が行う意味はない。どうせ何かを残すなら、自分にしかできないものをやらなければいけない。
こう書くと何だか勇まし気な立派な姿勢にうつりそうですが、言ってみれば自分勝手で、協調性がなく、我儘で非社交的なスタイルの現れです。集団生活には向かないし、組織のリーダー像にも当て嵌まりそうにありません。
しかしすべての人はこの世に唯一無二の存在であり、誰もが自分という一国一城の主であるのだから、他人の目を気にしたり気を使って言動を控えたり心にもないことを言うのはおかしなことです。人は皆バラバラであることを前提に、それを生かして率いて統べるのが本当のリーダーであるはずです。
＜今日の一唱＞
ビリー・ホリデイ『ラヴァー・マン』
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