第989回 基準運転時分とバーキャラ

いつたい何だつたんだこんな暮らしこんなブログいつたい何だつたんだ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

時々うつかりして反対方向の電車に乗つてしまふことがあります。いや、うつかりしてといふより状況判断を誤つてといつた方が正確かもしれませんが、特に急いでゐる場合や乗り換へ時間の余裕がない時に、じつくりと確認する暇もなく、目の前に到着した電車に儘よとばかり乗り込んでしまふのです。

たいていは乗つた直後に失敗に気づいて次も駅で引き返すわけですが、かういふ時にいつも、嗚呼なんと無駄なひと駅の往復をしてゐるのかと絶望的な気持ちになるのです。失つた時間は二度と戻らない。あそこで正しい電車に乗つていればこの〇分といふ時間が有効に使はれて今頃はもう目的地に着いているだらうに……。

などとうじうじくよくよ後悔するのですが、実はこのうじうじこそが最も無駄で無意味なものだと思ひ直し、最近は開き直つてこれも何かの縁だと思ふやうにして、読書をしたり音楽を聴くなどして前向きに過ごしてゐます。

つまり失つた時間ではなく、ふいに転がり込んだ時間だと捉へるのです。思はぬ臨時収入とでもいふやうな。あぶく銭ならぬあぶく時。やや牽強付会のやうですが、少なくともストレスに消沈するよりはマシでせう。

IT現場のプロジェクトでも、無駄を恐れすぎてギチギチのスケジュールを引いたりパツパツの体制を組んだりカツカツの予算で臨んでゐると何かあつた時に大きなダメージを食らいます。

(A面へ)

<今日の本歌>
尾崎豊『Freeze Moon』

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