第988回 エウダイモニアと用益物権

一把や二把はJAVAじやア一貫六百に通用するが御牢内じやア百か二百の通用にしかならねえ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

品川海苔は伊豆の磯餅、難波の葦は伊勢の浜荻、所変はれば品も変はるし値打ちも変はるんでございますな。そもそも金銭とか物品の価値などといふものは場所によつて時期によつて見方によつて大いに変はるわけですし、さらには受け取る人の趣味趣向や思考思想によつても違つてくるのですから、どうにも定義のしやうがなく、結局は価値はあつてないやうであり、なくてあるやうなもの。

自分にとつての本当の価値とはモノではなく、自分が信じる在り方とか、考へ方とか、スタンスとか、生き様とか、振舞ひとか、さういふものの中にしかないのかもしれません。それを共有共感できる人達が結束することでその価値をサービスとして育て、同じ価値観を持つ人々に対して広く供与することができるのでせう。

IT現場でも、目標はサービスの提供であるはず。そこには誰のどんな価値が想定されてゐるのか、それを関係者が理解し、合意してゐるか。そこが大きなポイントです。

(A面へ)

<今日の本歌>
黙阿弥『四千両小判梅葉』

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