第946回 アレテーと双子地球論
ハチのムサシは向かふ見ず、真赤に燃えてるITに、試合を挑んで負けたのさ。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
時には勝負に出なければならないこともあるでせう。いや、そもそも先のことなどわからない方が多いのですから、ほとんどすべての行動は勝負なのかもしれません。よかれと思う方へ足を踏み出し、凶と出るか吉と出るかは成り行きに任せるしかないのです。
問題は、どのやうにして「よかれ」と判断するか、です。ただただ当て推量で全てを出たとこ勝負に托していては生活が破綻するでせうから予想準備計算計画が必要です。先のことはわからないとは言ふものの、予想することは可能だし、その実現性の確度はやり方次第でかなり高めることもできるはずです。どのような情報をどう集めて、それをどう分析してどう解釈し、そこから何をどう導くか、この一連の方法論が将来を決めることになるわけです。
IT現場ではこの考へ方がきわめて重要です。よいシステムとは何か、といふ命題にどう答へるか。何をもつてよいと判断するか。明確な回答を出せる人は優秀なIT者でせう。
<今日の本歌>
平田隆夫とセルスターズ『ハチのムサシは死んだのさ』