第940回 テキサス狙撃兵誤謬とフォトリソグラフィ

君のブログで何かを言つてきたまへ。何でもいいのさ、これが君だといふ何かを。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

音楽の世界ではミスが許されないと思はれさうですがそんなことは全くなく、どんなプロだつてミスはするでせうし、そんなところをいちいち問題視してゐないのです。むしろ、ここがミスだあそこが正解だなどと逐一こだはること、それ自体が音楽を殺してしまふ愚行だと言へませう。音

楽でも絵画でも小説でも演劇でも落語でも漫画でも、演者が何かを表現することに価値があり、それを享受するのが観客の使命なのであつて、ミスをつつくのは校正者の仕事です。だから何かを表現しやうとする時に、ミスを恐れる必要は全くなく、それよりも自分をどう出すか、どう言ふか、どう動くか、どう舞ふか、どう詠むかを真剣に追求すべきでせう。そして同時に、それを受け取つてくれる人達に対して、何を渡すか、何を伝へるか、何を投げるか、何を持たせるか、何を感じさせるかを命懸けで考へるべきでせう。

IT現場でも、大事なことは、自分の意志であり、相手の意志であり、それを真剣勝負で伝へ合ひ、受け取り合ふことです。神は細部に宿るとは言ふけれど、細事に拘泥してばかりゐては大事を逃すでせう。

(A面へ)

<今日の本歌>
ホロヴィッツの名言

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