第938回 コクトゥカクシノルムと固い決定論

ブログ書きお人形。あやつる人がゐないの。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

くるみ割り人形といふとチャイコフスキーのバレエ音楽ですが、その題材となつたのはアレクサンドル・デュマ父子の原作で、さらにその元をたどるとエルンスト・ホフマンの童話ださうです。

劇中の人形は夜中になるとネズミの軍隊と戦ふ戦士として活躍しますが、一般的にくるみ割り人形のイメージは、自らの意志を持たず他者から操られるだけの機械、つまり操り人形、マリオネット、傀儡、木偶、猿回しの猿、歯車、ピエロ、将棋の駒、といつたところでせうか。

あやつる人がいないとなればもはや何もできない、何もしない、無の存在。そんなもの何の役にも立たないではないかと言ひたいところですが、ふと自分や周囲を振り返つてみれば、生きてゐるはずの人間が、自らの意志を持たず他者から操られるだけの機械のやうな存在になつてしまつてゐませんでせうか。いやむしろ自らの意志を持つて他者に操られることなく行動してゐる人の方が少ないとさへ感じることがあります。

IT現場で重要なのは、決められた方法やルールを無邪気に遵守することではなく、意志を明確に持つことです。自分の意志を掲げ、他人の意志を救ひ、望むべきゴールに向かふことであります。

(A面へ)

<今日の本歌>
石川ひとみ『くるみ割り人形』

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