第934回 キントラノオと微速度域対応バルブ

ブログは書きたし金はなし、指を咥へてちよいひと思案。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

日常の中でカクッ或いはガクッと来ることはよくあります。目の前で電車が出てしまつた。テレビの録画が失敗してゐた。作業中のパソコンが突然フリーズした。やつとの思ひで訪ねた店が休業だつた。大枚叩いて買つた本が既に家にあつた。

いずれにしても固まつてゐた態勢がポキリと折れてしまふかのやうな状態で、固ければ固いほど折れた時のダメージも大きく、そのまま放置するのは危険です。さうならないためには、最初から体を硬直させずにしなやかな屈曲性を持たせておくべきだと思ひます。何が来ても柳のやうに身を枝垂らせ、周りに順応させるフレキシビリティを持たせておけば、ショックを吸収緩和させて己を守ることができるといふことです。

常にあらゆることが起こる想定で身構へておくことによつて衝撃を和らげ、うまくすれば好機に昇華させることもできるでせう。IT現場でもどれだけ長期の視点を持つて先を読めるかは重要な力になります。目の前の短期目標だけを追いかけ続けるのでなく、流れの先を見通す姿勢が望まれます。

(A面へ)

<今日の本歌>
由利徹『カックン・ルンバ』

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