第917回 エアロゾルと炭素固定
ブログの言葉はあてもなく過ぎた日々を彷徨ふ。振り向けばブラウザの隙間から宵闇が忍び込む。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。
口にした言葉は彷徨ひ、うろつき、揺蕩ひ、流離ふものですから、ぼやぼやしていたら消へてしまつて二度と戻つてはきません。しかしそれを紙やブログなどの媒体に記録することによつて逸失を避けることができます。さらにこれを保管しておきいつでも参照復元再現できる状態にしておけば未来に継続させることが可能となります。
今この時を大切にして生きてゐると過去や未来を仰ぎ見ることをついつい忘れてしまふことがありますが、それを厳しく戒めるやうにし、物事を過去から未来へつなぐ意識を重視したいと思つてゐます。だからどんなことでも記録し記述し保存することを課してをります。自分の胸にだけ仕舞つてをくことは極めて危険なのです。
IT現場でも記録は重要です。スピードを優先する昨今の風潮では記録は軽視されてゆく方向になるかもしれません。録音や撮影などの技術を駆使して物事の証跡を残す方法はいくらでもありますが、それだけでは記録できないものもあります。
<今日の本歌>
松任谷由実『翳りゆく部屋』