第892回 プシュケーと銀の弾丸

私のブログの前で笑はないでください。そこに私はゐません。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

どんなものでも外容と内容を分けて考へるべきだと思ふのです。つまり入れ物と中身です。科学的な議論はさて置き、生物のみならずあらゆるモノは魂を持ち、精神と肉体から成り立つてゐるとみなすのです。

人を労はる時も、身体だけを心配してもいけないし、気持ちを忖度するだけでも駄目で、どちらについても気にするべきです。道具や製品が傷んだ時は外傷だけでなくそのものの持つ使命を見直し、新たな道を進むべきか生涯を全うすべきか問ふてあげるのです。

言葉や音は同じ中身でもどんな容器に宿るかによつて様相を変へますし、逆に同じ容器にあつても昨日と今日では違うトーンを纏ふのです。

IT現場でも同じことが言へます。システムはソフトウェアとハードウェアから成り立ち、相見互ひの関係にあります。相応しい組合せが求められるし、一方が変はれば他方も影響します。システムばかりでなく、組織体制も、設計も、サイト構成も、プロジェクトも、ルールも、すべて外容と内容を持つてゐるはずです。

(A面へ)

<今日の本歌>
秋川雅史『千の風になつて』

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