第870回 一般意味論とマンセル色相環

今夜連れて行かれたいブログ、今夜異国で読ませてね。こんにちは、スパイラル研究所の大島雅己です。

ブログは日常を切り取つたものでありながら同時に非日常をも感じさせるものでありたいと思つてをります。日常を意識しながらその背後にある非日常性を抉るとでもいふのか、敢へて非日常を描きながらその根底にある日常性を暴くとでもいふのか、とにかくこの相反する二つのものを繋げてくつつけたいのです。

これは両方を束ねるわけでも混ぜ合はせるわけでもなくそのままを認めて生かして支へながらも双方の裏を見据へるといつたやうなもので、例へて言へばメビウスの輪やクラインの壺のごとく表と裏がいつの間にか繋ぎ合つてゐる状態なのです。ブログの中でAと非Aが共存するといふまるで非アリストテレス的な世界を想定してゐるといふことです。

IT現場でもすべての物事がきつちりと白黒つくわけではありません。グレイなものもあるし、斑になつてもいるし、交互に姿を変へるものだつてあります。これは白だあれは黒だと認識を固定してゐると思はぬところで引つ繰り返ることになります。

(A面へ)

<今日の本歌>
鹿取洋子『ゴーイン・バック・トゥ・チャイナ』

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